調剤薬局の薬剤師の仕事とは?
調剤薬局の薬剤師の心構え
今や、調剤薬局はあちらこちらにあって、利用者に取ってはとても便利ですが、調剤薬局側にして見れば競争が激しくて、いかにして次に来店してもらえるかと必死だと思われます。
医療機関に隣接されていれば、診察が終わってからそのまま近くの調剤薬局に足を運ぶ人が多いかも知れませんが、そのような場所にない調剤薬局は余程何か魅力に感じることを作って行かないと難しいと思います。
そこで、最も大切なことは薬剤師を中心とした従業員の能力です。来店者に対する、丁寧な対応や居心地の良さを心掛けるサービスが求められます。
そして、薬剤師の高度で専門的な知識や薬の調剤に対する正確さ、スピーディーな対応力です。薬剤師は医療機関で処方された処方せんを元に、薬を調剤して説明までしなくてはなりません。
患者さんは、具合が悪くて診察に来たわけなので、出来れば長時間待たされるのは苦痛だと思います。調剤薬局で、薬剤師があたふたしていればそれだけで何だか不安に感じるものです。
ちゃんと薬は間違いなく出されているのか、飲み方や副作用には問題はないか等と、患者さんは見ていないようでしっかり薬剤師をチェックしているかも知れません。
くれぐれも、薬を調剤する時はこのような患者さんの思いも汲み取りながら、自信を持ってなおかつ安心感を与えられるような応対が大切だと思います。
こう言った、信頼感の積み重ねによってまたこの調剤薬局の薬剤師さんに調剤してもらいたいと思われて、リピーターとなって行くことでしょう。
調剤薬局での仕事内容
薬剤師が、調剤薬局に勤務した場合の仕事内容についてですが、大きく3つに分けられています。
それは患者さんへの調剤、服薬の指導と薬歴を管理することです。では、具体的に詳しく見ていきます。
患者さんへの調剤は、近隣等の医療機関で診察を済ませて薬が必要な患者さんには処方せんが発行されます。調剤薬局では、その患者さんが持参した処方せんに沿って薬を調剤します。
次に服薬の指導については、薬を調剤した後にその薬の飲み方や注意点、どんな薬の効果をもたらすのかや、もし座薬が出る場合は必ず冷蔵庫に入れなくてはならないので、その旨を伝える必要があります。
そして、ただ薬剤師の方から一方的に伝えるのではなくて、時々患者さんへきちんと理解をされているのかを確認しながら服薬の指導をした方が良いと思います。
特に高齢の方の場合は、一見きちんと聞いているようで帰る頃になるとすっかり忘れてしまって、再度聞かれることもありますので、二度手間を防ぐためにも懇切丁寧な対応が必要かも知れません。
それから、他の薬との飲み合わせであったり、特に胃薬や抗生物質や鎮痛剤は重なることも良くあるので、くれぐれも二重に飲むことがないようにお薬手帳に記載されている薬名を見落とさないように気をつけたいです。
薬歴の管理は、上記のことも含みますが患者さんがどんな薬を飲んだら副作用が起きてしまったのかや、その調剤薬局で処方した薬の履歴をきちんと管理しておくことです。
後になって、患者さんや処方せんを発行した医療機関から何か情報提供を求められることもありますので、その管理は責任を持って行わなくてはなりません。
イオンにパート薬剤師として勤めています(体験談)
薬剤師として働いて今年で10年になります。
大学を卒業してすぐに私が就職したのは、調剤薬局でした。
その地方では店舗を5件もつ薬局でしたが、とにかくサービス残業が多く急な勤務変更は当たり前。
理不尽な理由で、急に残業させられることも多かったです。
しかも、勤務契約や勤務の調整は、どこか言ったもの勝ちな雰囲気すらありました。
6年制への移行の時期でもあり、薬剤師不足は常に深刻な状況でしたから、そこを逆手にとって上手に利用している薬剤師もいましたから。
もちろん、しわ寄せは他のスタッフ、薬剤師にくる訳です。
結局、その調剤薬局には丸7年勤めました。
結婚を機に退職した際には、次は絶対にきちんとした組織・企業で働きたいと決めていました。
で、就職したのがイオンの調剤薬局です。パートとして就職しました。
薬剤師とはいえ、イオンの社員。
新任研修や試験などは当たり前にあります。が、どれも苦になる程ではありません。
研修や試験の時間もきちんとお給料に含まれる訳ですから有難いくらいです。
仕事はかなり忙しいですし、日祝も交代で勤務。これは、一般の調剤薬局とは異なる点かもしれません。
でも、私はとっても満足しています。残業すればきちんとお給料に反映されますし、有給もしっかり利用できます。
イオンの社員割引もあって、やっぱり大企業は違うなぁ、とほくほく。
ちなみに夫も薬剤師ですが、治験を扱う会社に勤めています。
出張が多く、地方の病院まわりの毎日。本人はそんな変化にとんだ勤務が気にいっているのだそう。
いろんな働き方が選べるのも、薬剤師の魅力だと思います。
調剤薬局の薬剤師の仕事はこれから増えていく
薬剤師の資格を持った方で、再就職を希望している方には、調剤薬局がお勧めです。かかりつけ医を決めることが大切になり、薬局も固定化されてきます。
利用者の確保が大切になり、職員の数も必要になります。
また、薬剤師だからできる、薬をまとめる効果は、患者さんの負担を防ぐものとして、必要視されています。
薬をまとめるとは、複数の医院を受診されている方で、薬の重複や、お互いの薬が、効果を邪魔していないか調べることで、同じような作用の薬があった場合、その薬を減らすことができます。
薬剤師は、薬のプロであり、患者さんに必要な分量が分かることで、できる仕事です。
多くの薬が自宅に残ってしまって、悩んでいる患者さんも多く、薬を処分するよりも、引き取ってもらえるサービスがあり、喜ばれています。
血圧の薬は、高い傾向の時と、安定している時の薬は異なり、その時の状態で、違う薬が処方されます。
いらなくなってしまった薬は多く、返すこともできず、自宅に溜まってしまうのです。
また、飲み忘れによるものも多く、定期的に点検するサービスでは、飲み忘れと、残った分の回収をしてくれるサービスもあります。
国では、余った薬を金額にすると、とてつもない金額になると発表し、少しでも減らす対策として、薬の重複や見直し、回収のサービスを、薬剤師を中心に行うことを決めました。
お薬手帳も重要視されるようになり、薬剤師はこれから、必要性を増していきます。
薬剤師の求人は、これから増えていくことが見込まれている職業です。
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